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和田屋 女将のつれづれ

お知らせや、山間の生活の中の小さな出来事などをお伝えさせて頂きます。

根っこの部分

 先日地元のお客様に当屋のお料理のお値段が安くないことを、お心のこもったお優しい言葉でおっしゃって頂きました。

その時私が申し上げましたことは・・・
六室(広間を入れますと七室)しかない小さな料理屋ですが、各お部屋で必ずお魚を焼くためと、ほぼすべてを手作りの為、料理人が現在5人おりますが、一人は息子で、いろいろな仕事を兼任しております為、たまに抜けますが、朝一に、地下水・・・当屋はやや硬水の為、温度を一定に保ちながら、一時間かけて出汁を引くことから始まり、どのような小さなことでも手を抜かずにすることが、美味しさの基本と考えます当屋では、目に見える派手さは全くありません。

むしろ、根っこの部分ですから見えないのが当たり前ですが、その部分を大切に考えますと、「地味に見えるのに安くない」とお感じになられるのかも知れません。

川魚は繊細なお魚で、釣ってきてくれましてから生簀で3日ぐらしか生きておりませんし、別の川魚にしても同じことが言えます。板場はとても神経を使います。山菜も見えない下ごしらえに多大な時間を割きます。

大きな旅館様であっても、お安くお料理を提供出来るよう、料理人さんの数を減らし、その分パートさんで頑張っておられ、日本料理特有の多大な下ごしらえの時間から解放するため、一からの手作りからではないところも多くあるとお伺いしております。

小さな事かも知れませんのですが、小さなことをちゃんとわかった料理人で丁寧にする仕事が、私共は大切と考えております。

お魚も時期になるたびに、試焼きして、お客様が食べるお魚の具合を確認していきます。

創業は150年ではございますが、日々人も料理も変わっていきますから、私共は一生勉強と思い、料理もまだまだではございますが、これからも、川魚と山菜には誰にも負けぬよう、足元を深く掘り下げ、一つの道を日々極められますよう精進して参りたいと思っております。

どうか、今後ともよろしくご指導頂けますよう、また、日々お客様から頂く考えさせられるお言葉に厚く感謝申し上げております。

2018年10月4日

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