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和田屋 女将のつれづれ

お知らせや、山間の生活の中の小さな出来事などをお伝えさせて頂きます。

階段箪笥の鳥は知っている


もともとA型の私は整理整頓は嫌いではない方だから、整理し出すと、困ったコトに止まらなくなる。(笑)

整理しながら、階段箪笥の棚の中にまで、昔自分が描いたヘンテコりんな鳥の絵を見つけて、筆が調子ずくと何処でも描きたくなった若くて、悩み多き頃を思い出した。

告白してしまうと、明るくて話し上手な母の女将さん像を見て育ったので、その三人姉妹の長女で跡取りだった私は、当時店を継がねばならない空気に押されて、継いだわいいが、母と違って、自分のかなり人見知りする性格ゆえに悩んでいた。

継いだ初めはまだ良かったのだが、そのうちに、だんだんと重要なお席に着物を来てお客様にご挨拶するという北陸独特の“女将さんの姿”は、私の中で強烈な違和感と、更に“決定的に私には向かない”と思うようになってしまった。

皆さんに言うと「嘘みたい」と今は言われるが、当日“話す”と言うコトに苦手意識が浸透している私にとって、“女将さん”という社交性をかなり必要とされる職業で、それも家業だから、逃げる事も、辞める事も出来なかったので、更に悩みは深くなった。

そんな時に、献立を書いたり、席札を書いたりする“書く”というお仕事の一環や、花生けも好きだったし、何よりアート好きな私にとって、店内至るところに、自分なりの美意識を持って拘ることが出来た事が、お客様の賛同も頂き、何より愉しかったし、私を救ってくれた。

それから、少しずつ、少しずつ私なりの女将さん像が出来上がるまで、不器用で成長の遅い私はなんと30年もかかってしまった。

そんな私がゴ・エ・ミヨ様からサービスの賞を頂くなんて、人生ってなんと思いもかけぬことが起こる感慨深いものだろうと思う。

知らず知らずに、私の中の書くから始まった、店の中で様々な感性を表現するという喜びと、コミニュケーションは苦手だったからこそ、毎日毎日店に出て、苦しかった自分から、人様と接することを学んで、それが時間と共に融合して、まろやかに良い方に発酵出来たことが良かったのかも知れないとも思えるようになった。

至らない私を、辛抱強く女将さんとして育てて下さった、両親とスタッフの皆様、そしてお客様に心から感謝致しております。

※3月2日FB投稿より

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2021年3月3日

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